2014-11-06

米国での大学受験

娘が高校のシニア (4年生) ですので、この秋から受験です。ここでは、アメリカ在住の高校生が大学を受験する場合について書いています。

受験とはいえ、各大学が行う試験というのはありません。アメリカの大学への出願は、SAT や ACT のスコア、高校の成績表、学校からの推薦状 (一般的には、科目の先生から2通とカウンセラーの先生から1通)、本人のレジュメ (課外活動や受賞などの記録)、そしてエッセイを期日までに提出します。

一家で初めて受験を経験する場合は、高校でシニアの大学受験説明会が必ず行われますので、それに出席して資料などを貰ってくるのが良いと思います。FAFSA などスカラーシップの情報も全て教えてくれるので助かります。

大学出願には、Early Action と Early Decision、そして Regular Decision  の3種類があります。”Early” が付く早期出願は、大体11月中旬 (15日) が期日ですが、大学によっては10月中旬、下旬と異なります。Regular の一般出願は1月初旬から中旬、また2月、3月という大学もあり、さらに ローリング式と言って、6月まで受け付ける大学もあります。

早期に出願する場合、気を付けなくてはならないのが、Action と Decision の違いです。
合格してもその大学に入らなくても良いのが Early Action で、合格したら絶対入学しなくてはならないのが Early Decision です。

普通は、Early Decision のオプションがある大学は Early Action の選択肢はありません。合格したら絶対入りたいと思っている第一志望校以外は、Early Decision で受けず、1月の Regular Decision で出願する方が良いでしょう。

ただし早期出願の場合、合格発表が12月に出ますから、Early Action の場合はたとえ不合格になっても、その後に出願する大学を絞る目安にもなります。また Early Decision で合格したら、もう受験の心配をしなくても良いので、ゆっくりクリスマスと新年を迎えられるメリットがあります。

一 般受験の合格発表は3月初旬です。Waiting list に入ったら、5月まで待つことになり、待っている間は親にとっても長い長い冬です。長男は第一志望が Waiting でしたので、待っている間は苦しかったです。本人はそこ以外は行きたくないという気持ちでいましたので、幸い入学が決まったときの喜びは、一生で一番嬉し い瞬間にランク入りするほどです。

米国でコミュニティカレッジ以外の大学に進学する場合、高校に入学した時から受験 が始まっていると言っても過言ではありません。というのは、私立の有名大学は、成績においては受験生が高校でどのような高度な授業 (AP や Honors) を取り、どのような成績を収めたかを重視するからです。その成績は高校3年 (ジュニア) までの GPA (4.0を最高とした平均点) または WGPA (加重式平均点) で評価されます (シニアの成績表を後から提出する大学もある)。

また、課外授業やボ ランティア活動も審査の対象ですから、どんなことでも活動したことはレジュメに載せたほうが良いでしょう。そして、大学側は受験生の性格を知るうえで、 エッセイを最も重要とみています。ドラフトが出来たら大学生や学校の先生に読んでもらうようにしてください。二稿三稿と試行錯誤することになるので、期日 までに書けばいいと思わず、早めに準備しておくことをお勧めします。自分をよく知ってもらうわけですから、良いことを書こうとするよりは、自分にしかない ユニークさを出せるように書くことが大事になるかと思います。

親にとっては、学費のことなど頭の痛い要素が色々ありますが、子供にとっては初めての試練とも言えるのがこの時期になると思います。一緒に頑張りましょう。

2013-06-26

翻訳作業後の音読

和訳の校閲案件で最近思うことは、訳に引きずられている文章が多いということ。正確に訳そうとするあまり、翻訳調の文章になってしまい不自然さが目に付く。この翻訳者は訳した後に読んでいないだろうなと思う。

翻訳したら音読するというのが鉄則というか、私自身が課しているルール。音読すると自然な日本語の文章になっているかどうかがすぐ分かる。とてもシンプルで簡単な作業なのだが、期日が迫っているとか、分量が多すぎるときに端折ってしまう翻訳者が多い。私も急ぎの案件など、じっくり読まないで納品してしまったこともあるので気をつけないと。

ここで、こりゃないだろうという文章を挙げてみる (守秘義務のため全文はさらせません)。

To increase the success of an investigation
X訳 - 調査の成功を高める
「高める」を入れたいのであれば、「成功率」ではないですか?

Every effort will be made to~
X訳 - ~するために、あらゆる努力を行います。
努力の動詞は「努力する」ですよね。この場合「努力を払います」とか、「努力を惜しみません」とか言うべき。その他に「努力を」で検索すると、それに続く動詞が一覧で表示されるのだから、変だなと思ったら確認するべきですね。
私を含め海外在住の翻訳者は日頃から良質の日本語に触れていないと、こういう基本中の基本が分からなくなって行くので怖い。小説でも論文でも質の良い文章を読んでいく努力を「惜しまない」事だ。

2013-06-07

イディオム: Step on someone's toes

イディオム: step on someone's toes
人の気分を害する

You hurt my feelings.
家族ならまだしも友人にはなかなか言えないフレーズ。

I'm sorry if you were offended.
Sorry, I didn't mean to offend you!
人の気持ちを傷つけてしまった! やばい! と思って謝るときによく使うフレーズ。後者の方が私には言いやすいけれど、前者が正しい言い方らしい。